わが家の長男は左利きです。
6歳となった今はもう完全に左手が利き手として定着して、ほとんどの作業を左手で行っています。
えんぴつもハサミも包丁も、野球のバットを握るのも、おもちゃの弓矢を射るのもすべて左手。
今でこそ「長男=左利き」が家族内で当たり前になっていますが、「ひょっとして左利きなのかな?」 と思い始めてからしばらくの間は、インターネットで左利きの情報を検索してばかりいました。
私も夫も家族の中に左利きの人がいなかったので、わからないことだらけだったんですよね。
保育園の左利きの先生に話を聞いたり、図書館で左利きに関する本を借りて読んだり。
思い返せば神経質すぎたなぁと笑えるのですが、それでもその時は「本当に左利きなの? もしそうならどうすればいいの?」と答えを探して迷走していました。
そんな時、11月から参加したママ喫茶ぽてこの雑談でこんな話が出ました。
予想以上に左利き率が高い!
左利きの人はどの国でも割合が変わらず、全人口のおよそ10%なんだそうですが、喫茶メンバー&家族はその割合を軽く超えるんじゃない??
そして喫茶内で一気にサウスポートークが加速しました。
左利きって何歳で決まるの?
インターネットや本で調べると、利き手は4歳ごろに確定するという説が多く見られます。利き手が確定するまでは、左右両方の手を使って食べたり書いたりするそうです。
そうなんです。うちの長男は寝返りができるかできないかくらいのころから、左手でばかりおもちゃを取ろうしていたんです。逆に次男は最初から右を使うことが多く、3歳2ヶ月になった今も完全な右利きです。
そんなわが子たちを見てきたので、利き手は実際は生まれつき決まっているんだろうと勝手に思っていました。
だからこそ気になる、ぽてこマスターの「子どもが急に左利きになった」発言。
本当にそんなことあるの? 気になって他のメンバーにもたずねてみました。
いつごろ利き手が決まるのか、私も気になる〜」
今3歳8ヶ月の娘も左利きっぽい。矯正箸は右手用だけど、それ以外は左手使ってる」
逆に上の娘は最初は左が多かったけど、2歳過ぎくらいからいつのまにか右手使いに移行してた」
大きく分けると、以下の二つかな?」
- 最初から左を使うことが多かったタイプ
- 2歳前後から徐々に左利きになったタイプ
話を聞いていると、初めからずっと利き手を使い続ける子と、途中で使う手が変わる子がいるようです。
これは左利きに限らず右利きの子も一緒。だいたいの子が3歳前にはすでに使う手が偏り始めているみたい。
本などに書かれている4歳という数字は「最終的に」確定という意味であって、それよりも前に利き手の傾向は出始めるのかもしれません。
左利きだとこんなときに不便
ところで左利きって、普段生活するうえでどんな不都合なことがあるんでしょう?
私が息子を見ていて感じるのが圧倒的に左利き用の道具がすくない! ということ。その他にも、文字を書くときに苦労することも多いみたい。いくつか例を挙げてみますね。
横書きすると手が汚れる
左から右への横方向へ文字を書くと、書いた文字の上に手がくるので手が汚れやすいです。
また、自分の手に隠れて文字が書きにくいこともあります。
習字
トメ・ハライなどの習字の筆遣いが左手ではやりづらいというのは割と有名な話です。
左利きの人でも習字だけ右手という人も多いようです。
横並びでの食事に注意
テーブルやカウンターで食事をするときは、左利きの人はなるべく左端を選ぶそうです。
そうしないと右利きの人と腕がぶつかり合って食べにくいんです。
ファミレスのスープバー
ファミレスでよく見かけるスープバー。ここでも左利きの人にとって使いにくい道具があります。
スープを注ぐレードルは右利き用がほとんど!
駅の改札
駅の改札は必ず右手で切符および定期券を挿入するようになっています。
自動販売機
自動販売機もお金の投入口が右側にあって左利きの人が使いにくいものの一つ。
ズボンのチャック
左側から布がかかっているので、右手を使うことを前提として作られているのがわかります。
次男はまだ4歳だから困ったことってそんなに見えてこないけど、考えたらもっといろいろあるのかも…
体温計
最近多いデジタル式は、ほとんどが右手に持って文字を読むようにできています。
カメラ
カメラは利き手、利き目が右用に作られています。つまり、右目で覗き込んで右手でシャッターを切る様に出来ているんですね。
鉛筆削り
鉛筆削りも右利き用に作られているって知っていますか?
ハンドルを回すタイプも、鉛筆本体を回して削るタイプも右手で回転させやすいようになっています。
電動の鉛筆削りですら、右側に差し込む穴を設置しているものがあります。
テーブル付きの椅子
椅子の右側にテーブルがついているので、左利きの人はメモが取りづらい…。
学校でも右利き前提
これは私の個人的な体験なのですが、先日長男の就学前検診で小学校に行った時のこと。
待機場所の教室で何気なく黒板の上を見ると、こんな絵が貼ってあったんです。
おそらくこれは、「こんな風に机の上に置きましょう」ってことなんだろうけど、どう見ても右利きであること前提に描かれてますよね?
色褪せていたので昔から貼りっぱなしなのかもしれないけど、地味にショックな出来事でした。
左利きだと有利なこともある!
もちろん左利きは不便なことだけではないんです!
喫茶メンバーとの会話で出てきた、左利きの有利な点もご紹介します。
縦書きするときに手が汚れない
左利きの人は横書きするときに手が汚れやすいですが、逆に縦に文字を書くときには汚れません。(右利きは汚れる)
漢字練習や作文を書くときなど、小学生では縦書きする機会も多いので汚れにくいのは嬉しいかも?
対面型スポーツ
左利きは対面型のスポーツに有利と言われています。左利きの人口が少ない分、対戦する機会が少なくて対策を立てづらいというのがその理由。
代表的なものとして、テニス・卓球・野球・バドミントン・フェンシング・バレーボール・柔道・ボクシングなどが挙げられます。
相手と対峙する競技は左利きが有利だよねぇ!」
やっぱり左利きって対面型スポーツには向いてるんですね!
将来左利きが活かせるスポーツをやってくれたら…なんて夢が広がりますw
疲れたら手を変えられる
左利きの人は右手を使う機会が多いので、たとえ矯正をしていなくても両手ともに器用に動かせるようになりそうですね。
窓のカギが開閉しやすい
窓のカギは左利きの人の方が開閉しやすいみたいです。
もともとは右利きが窓を開けるときに便利なように右の窓を手前に配置した結果、カギが左側にきてしまったせいなんだとか。
かっこいいという羨望の眼差し
無条件に格好いいって言われるのはたしかに得ですね(笑)
それに左利きの人の中には両方の手を自由に使える人も結構いて、それも憧れの対象になるようです。
まとめ
実際に左利きのメンバーと話してみると、出てくる出てくる…! たくさんの左利きあるあるを聞くことができました。
中には「えっ、こんなことまで?」と思うような、右利きでは気づきもしないだろう不便なことも。
どうしても右利きの人口が多い分、街中の仕組みは右利き用に作られていることは否定できません。
それでも左利きだからこその有利なこともあるし、そもそも右利きに直す必要があるのかが気になるところですよね。
次回は
- 子どもの左利きを矯正する?
- この左利きグッズ、いるいらない?
についての話し合いをお届けします!